放射線課は、診療放射線技師2名で業務を行っています。 利用者様の被ばく低減や、安全・安心して検査を受けていただけるよう日々放射線業務に取り組んでいます。 診療業務内容としては、ポータブルX線(レントゲン)撮影、X線(レントゲン)撮影、 透視撮影、CT撮影、歯科X線撮影があります。
ポータブルX線(レントゲン)撮影
回診用X線撮影装置(ポータブル装置)を用いてベッドサイドまで行き、利用者様のベッド上にて胸部または腹部の撮影を行います。
撮影の際は、あおむけの状態で背中にカセッテと呼ばれる板を敷かせていただきます。
尚、当センターでは、このカセッテに少し柔らかい板を1枚被せて使用することで、
利用者様への負担軽減を図っています。
回診用X線撮影装置は、点滴や高いベッド柵に対応できる高支柱タイプを使用しています。
またポータブルX線(レントゲン)撮影では、同室の方がいらっしゃる場合でも、
隣の方への放射線被ばくはほとんどありません。
X線(レントゲン)撮影
主に、外来の方のX線(レントゲン)撮影を行います。
撮影する範囲内に、金属やプラスチックなどの固いもの、貼り薬などがある場合、
画像に写りこんでしまい、診断の障害になる可能性があります。
このため、衣服の一部、装飾品、貼物などを外させていただくことや、
検査着に着替えていただくことがあります。
また、撮影時に体位変換が必要な場合、回数をできる限り少なく済むように工夫しています。
部屋の広さは、車いすやストレッチャー移動に余裕のあるスペースを確保しています。
透視撮影
X線を出すことで、TVモニターにて体内をリアルタイムで観察できます。
主に、胃ろうや腸ろうなどのチューブ交換の際に、位置確認を行っています。
被ばく低減のため、X線を出す時間は必要最小限に抑えるように努めています。
CT撮影
X線を使って身体の内部を画像化します。一度に広範囲の撮影ができ、
撮影範囲内であれば、任意の断面を画像化することができます。また立体的な3D画像も作成できます。
ただし、撮影中に利用者様が動いてしまうと正確な画像を得ることができないため、
撮影中は補助具やベルトなどで動かないようにして撮影させていただいています。
少し窮屈ではありますが、動きのない的確な画像を提供できるように努めています。
検査時間(入室~退室)は、5~10分程度です。
歯科X線撮影
ポータブル歯科X線撮影では、口の中にIPと言われるフィルムのようなものを入れ、
診察台や車いすに座った状態で、数本の歯を撮影します。
パントモと呼ばれる歯科X線撮影装置では、たったままの状態で顎を定位置にのせ、
装置が顔の周りを回りながら撮影します。
撮影時間は10秒程度で、すべての歯がパノラマ状に写しだされます。